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トナカイマンがゆく!(6)


ー前回の記事はこちらー






急襲を受けた、トナカイ王国。


小舟で脱出した、トナカイマンとテレ子。


沈みゆく船を後に、ひたすら漕ぎ続けるのであった。







泣き続けるテレ子を、懐に抱え込みながら。



















どれくらい漕いだだろう・・・


何時間過ぎているのか、もはや感覚が無い。








テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「王女、すみません! お寒いでしょう! 今少しの辛抱を!」



テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「ここは、どこだ。どこへ向かって漕いでいるのかも、わからん。」



トナカイマン「ハァ・・・ ハァ・・・ 」







さすがに疲労感がやばい・・・。


でも、漕がなきゃ。


追っ手が来る可能性もゼロでは無い。


チョコボマンは無事なのだろうか・・・。











トナカイマン「国王・・・ 王妃様・・・・。 ・・・暗黒軍団め!!」



トナカイマン「お! 沖が!! 」



テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「王女、お腹すいたでしょう・・! 今少しです!」















トナカイマン「・・・・ついた!」



トナカイマン「よいしょ・・・。 う、うわぁ!」





ドテッ







1







トナカイマン「いててて・・・。さすがに疲れたか。」



テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「す、すみません!王女。  どこか、宿を・・!」

































???「ぼーくーらはー いきてーいるんだー ともだちーなんだー♪」



トナカイマン「!?」

くっ。隠れなければ! しかし、足が・・・!









???「おや・・・?ヒック。 誰か・・・。ヒック。いるぞー? ヒック。」



???「!!? 人!? だ、大丈夫ですか!? ヒック。」




(酒くさいな)




トナカイマン「す、すみません。 赤子がいるのです。どこか温かいところありませんか・・・」



???「よしきた! 私の家へ!」



(酒くさいよ)



トナカイマン「かたじけない。」








今の私達は、信じるしかない。頼るべきところが無いのだから。

(酒くさいけど)






























???「そこのベッドで休んでて。」



トナカイマン「で、でも・・・」



???「いいからいいから。赤子は・・・ ミルクしかないか。」





2






トナカイマン「それで大丈夫だと思います。すみません。」



???「何か事情がありそうだけど。 」



トナカイマン「・・・。」



???「ま、いいわ。 名前は?」






3






トナカイマン「トナカイマン って言います。その子は、テレ子。」



???「私は、売れない裁縫師。よろしくね!」





王女という事は、話さないほうが良いだろう。





裁縫師「とりあえず、今日は休みな。相当体力を消耗してそう。」



トナカイマン「ありがとうございます。 ここがどこかだけ、教えてください。」



裁縫師「ここは、東部森林。管轄はグリダニアよ。」



トナカイマン「カヌ・エ・センナ様のお国か。



裁縫師「あら。知ってるのね。」




グリダニア方面なら、迂闊に暗黒軍団も来れないか。しばらく身を隠そう。




トナカイマン「無理を承知で・・・。しばらく、ここでかくまってもらえませんか?」



裁縫師「かまわないわよ。事情がありそうだし。」



トナカイマン「恩に着る。」



裁縫師「おや。テレ子ちゃん、寝たわ。」



トナカイマン「私も休みます。ありがとうございます。」



裁縫師「おやすみ。」



























ー翌日ー






裁縫師「おはよう。トナカイマン。」



トナカイマン「おはようございます。昨日は突然すみませんでした。改めて礼を・・・」



裁縫師「トナカイマン。固いな! もっと、気楽でいいよ!」













( テレサ「もっと、気楽に考えていいのよーw」 )









王妃様・・・・  うう・・・。



















裁縫師「どした?」



トナカイマン「い、いえ。 なんでも。」



テレ子「バブー! ブー!」



トナカイマン「テレ子・・・。」





(このトナカイマン、命捨てても、あなたを守りますよ。)








よいしょ(抱

















テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「やっぱダメかーー!!」



裁縫師「あれれ・・・。トナカイマンとテレ子の関係は、わからないけど・・・懐いてないの!?」



トナカイマン「私が抱くと・・・ どうもダメでして・・・。泣いてしまうのです。」



裁縫師「そうなんだ。ま、気にせずに!」



トナカイマン「はい・・・。 ところで、お主は売れない裁縫師なのか?」



裁縫師「そうなのよ。裁縫で沢山の衣類や布類を作りたいんだけど・・・。」



トナカイマン「ふむ。」



裁縫師「毎回、裁縫試験、落ちるんだよね。 もう6回目!!



トナカイマン「あらら・・・。」



裁縫師「日々、少しでも裁縫の腕を上げるために色々作っているんだけど、ダメだなー。」



トナカイマン「努力は必ず報われる。 大丈夫です。」



裁縫師「ほんとう??」



トナカイマン「はい! 諦めなければ、大丈夫!」



裁縫師「ありがとう!トナカイマン!」


































トナカイマン「かくまってもらうとはいえ、働かないわけにはいかないな。」



裁縫師「まぁ・・・ そうだわね。私も、バイトで生計立ててるし。」



トナカイマン「バイトかぁ。 テレ子が落ち着いたら、私も働こう。」



裁縫師「無理しないでいいよー。子育てのほうが大変だからー。」



トナカイマン「ありがとう。」






























トナカイマン「たかいたかーい! 」



テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「だめか・・・。」



裁縫師「ふーむ。」



トナカイマン「なんで、ダメなのかな・・・。」



裁縫師「眉間にシワを寄せすぎなんじゃ・・・?」



トナカイマン「それ、前にも言われました・・・。」



裁縫師「あはは! そう映るんだねー!」



テレ子「ふぇ・・・。  !? きゃーい! きゃーい!!」



裁縫師「???」



トナカイマン「泣き止んだ!?」



裁縫師「うちのヤギ見て笑ってる。  テレ子って・・・ 動物が好きなの??」



トナカイマン「そうみたいです。」



裁縫師「凄く嬉しそう。」











待てよ? 動物・・・?












トナカイマン「そうか!!!!」



裁縫師「ど、どうした?」



トナカイマン「裁縫師、頼みがある!! 材料を持ってくるから、服を作ってくれないか!」




裁縫師「べ、別に良いけど・・・。ド下手な裁縫術でかまわないなら。」



トナカイマン「かまわない! テレ子が寝たら、材料取ってくる!」



裁縫師「わかったよー。」





























4





トナカイマン「取ってきた!」



裁縫師「はやっ。どうやって??」



トナカイマン「この森林で困っている人からクエストを受けて、報酬として貰いました。」



裁縫師「へぇー。 やるじゃん。 トナカイマン。」






5











裁縫師「確かに・・・。 して、何を作れば?」




トナカイマン「こんな感じの・・・ 服を。」




裁縫師「絵が下手なんだな、トナカイマン。」




トナカイマン「す、すまぬ・・・」
































テレ子「うわぁぁああん!!」



トナカイマン「相変わらず、ダメかのう・・・。」



裁縫師「ふう。 出来たぞ! トナカイマン。 ご要望の衣類だ。」



トナカイマン「おお! ありがとう、裁縫師。」



裁縫師「しかし・・・  これで良かったの・・・?」



トナカイマン「うむうむ。 描いてた通り。早速、着てみよう。」





































6







トナカイマン「ど、どうです・・・?」



裁縫師「ぷっw なに、その格好w 」



トナカイマン「まぁ・・・ 自分のセンスですし・・・。」



裁縫師「いいんじゃない? それで、何をしたいの?」



トナカイマン「これで、テレ子を抱いてみます。」



裁縫師「えええ!? そんな衣類で変わるわけないじゃん!?」















よいしょ(抱








テレ子「・・・・ふぇ・・。 ふぇぇ・・・・!」



トナカイマン「だめか・・・?」



テレ子「・・・・・」



トナカイマン「・・・?  テレ子・・・?」











































裁縫師「・・・あっ。笑った。」




テレ子「きゃーい!きゃーい! きゃっ!」






トナカイマン「・・・よかった・・・・・」




































国王・・・  王妃・・・


やっと、笑ってくれましたよ。










































ー別の日ー




裁縫師「たっだいまーー!!」



トナカイマン「おかえり、裁縫師。」



テレ子「きゃーい!きゃーい!」



トナカイマン「・・・どうだった?」



裁縫師「うん、試験7回目・・・・」




















































裁縫師「受かったよーー!!」



トナカイマン「おお! やったじゃないかー!!」



裁縫師「ありがとう! トナカイマンが言った通り、努力は実るんだ!」



トナカイマン「ですです!」



裁縫師「あとね・・・」



トナカイマン「ん?」



裁縫師「今回の試験で、トナカイマンに作った服を制作したんだよ。」



トナカイマン「!?」



裁縫師「トナカイマンに喜んで貰えて、嬉しかった。その気持ちを、全力で試験にあてた。」



トナカイマン「そうだったのか・・。」



裁縫師「だから、受かったのはトナカイマンとテレ子のおかげもあるんだ!」



トナカイマン「そういって貰えると、嬉しい。」



裁縫師「ありがとう!!」






































ーそれから数年の歳月が流れた。-

ー相変わらずトナカイマンとテレ子は、隠居生活を裁縫師の家で行っていた。-


















ーテレ子 5歳ー



テレ子「ここをこうして~、こうかな!」



トナカイマン「ふむふむ。テレ子は、字が上手じゃのう。」



テレ子「ほんと!? 嬉しいー!」



裁縫師「うんうん。その年齢で、これだけ字が上手なのも不思議だね。」



テレ子「ねぇねぇ。トナカイマン。テレ子のお母さん、どんな人だったー?



トナカイマン「今のテレ子みたいに優しくて・・・ やはり字が上手であったな。」



テレ子「事故で死んじゃったんだよね、テレ子のお母さん。会いたかったなー。



トナカイマン「うむ・・・。 美人な方だったぞ。」



テレ子「じゃあ! テレ子も、美人になる!?(笑)」



トナカイマン「もちろん! なるにきまっている!」



テレ子「えへへ。 あっ! 今日はウサギさんと遊ぶんだった!」



トナカイマン「あまり遠くにいっちゃダメだぞ、テレ子。」



テレ子「うんー! いってきまーす。」
























ーテレ子 8歳ー




7






テレ子「トナカイマン・・・ お腹すいたー。」



トナカイマン「すまんー。今月はちょと厳しいのだー。」



裁縫師「ごめんねー。 私も稼ぎがなかなか・・・。」



テレ子「そっかー。 じゃあ我慢しなくちゃだよね。」








本来なら、一国の王女であり、こんなに食べ物に困らないはずなのに・・・。

すまぬ。 テレ子・・・。









テレ子「じゃあ、今日は羊さんと遊んでくるね!」



トナカイマン「私も仕事行ってくる。」



裁縫師「いってらっしゃーい。」






8







テレ子「羊さーん! どこだろー!」



少年A「でさ! そのカブトムシが凄くでっかくてさー!」



少年B「いいないいなー! 俺も欲しいー!」



テレ子「ん・・・?」



少年A「・・・・・ん? なんだ、あいつ?」



少年B「見かけないな、女の子か?」



少年A「なんか、服・・・ボロボロじゃね? きったねー。



少年B「ほんとだ・・・。 きっと、貧乏なんだな。」



テレ子「・・・・。」



少年A「なんか黙っちゃったぞ、きもちわりー! なんか喋れよ!おい!」



テレ子「・・・つに、・・・じゃないもん。」



少年B「あ? なんだって?? きこえねーよ!」



テレ子「べつに、貧乏じゃないもん!!!!」








タッタッタッタッ
































ーテレ子 10歳ー



9






テレ子「ふぅ。小鳥さんの世話って大変だなー。」



少年A「また、テレ子だ。 あいつ、いっつも動物と遊んでるよな。」



少年B「貧乏だから、友達もいねーんだよw」



少年A「ウケるw あいつみたいにならなくてよかったわー。」



テレ子「 (キリッ)  なによ! だったら、絡んでこないでよ!」



少年A「そういや、テレ子と一緒にいるトナカイの格好してるやつ、ウケるよなw」



テレ子「トナカイマンをバカにしないでよ!」



少年B「そんな変な格好してる奴でも、一緒に居ないとさみしいんじゃね?w」



少年A「うわー。さみしいと死んじゃうらしいな、ウサギは。」



テレ子「だから・・・ 何?!」



少年B「テレ子ちゃんもさみしくて、しんじゃうのかなー??? あははーw」



テレ子「さみしくなんてない!!」



少年A「うるせー奴だな、石投げちゃえ!!







ゴッ






少年B「おい。頭、直撃してんぞ。」



少年A「やっべ。逃げろ!!」





































ぽたぽたぽた。。。。





9-1

































テレ子「・・・・痛い。    どうして・・・」



テレ子「貧乏だから、こんな風に痛い思いをするの・・・?」



テレ子「おかあさん・・・・」



テレ子「ともだち・・・  ほしいよ・・・」





































トナカイマン「おかえ・・・・  テ、テレ子!? どうした!?その血!?」




裁縫師「大変!! すぐ止血を!!」



テレ子「・・・・。」



トナカイマン「おい!テレ子!?」



テレ子「なんで・・・ なんで、こんなに貧乏なの!!」



トナカイマン「!?」



テレ子「おなかすいた! 服も欲しい! もういや!!」



トナカイマン「テレ子!?」



テレ子「坂道で転んだだけだよ!着替えも無いの!? なんで!?」




裁縫師「・・・・。」



テレ子「トナカイマン、隠れて食べ物、食べてるんでしょ!?」



トナカイマン「食べてないよ!」



テレ子「しかも、その格好なに!? トナカイの格好なんてして!変な格好やめてよ!」



トナカイマン「す、すまぬ・・・。」



テレ子「一緒にいる、こっちの事も少しは考えてよ!! 恥ずかしくて、たまったもんじゃないんだよ!! トナカイマンなんか嫌い! 大っ嫌い!!」



























バタンッ


































テレ子「うわあああああん!!」


9-2




テレ子「おかあさんーー! うわぁぁああん!!」







































































ー次の日ー





ガチャ




テレ子「・・・・。」



裁縫師「おはよー。」



テレ子「・・・トナカイマンは?」



裁縫師「仕事いったよー。今日は早いんだって。」



テレ子「そう・・・。」



裁縫師「・・・・。」



テレ子「・・・・。」



裁縫師「ちょっといい? テレ子。」



テレ子「なに?」



裁縫師「散歩。」

































テクテクテク・・・








10











裁縫師「アレを見て。」



テレ子「・・・なに?」



裁縫師「・・・・。」



テレ子「あっ。 トナカイマン・・・」



裁縫師「働いてるよね。 よーく、見なさい。」






10-1





10-2





10-3











ドンッ!!




10-4




「すみません。じゃねーよ!! 」



「そんな格好しながら仕事してんじゃねーよ!! あぁ!?」



トナカイマン「し、しかし就業規定には服装の事など・・・。」



「後から入ってきたくせに、生意気だなァ。お前。」



「今日やってきた仕事、ぐしゃぐしゃにしてやんよ!!」




10-6





「あっ。ごめーんww 足、ひっかかったわーーw」





10-5














テレ子「ど、どういうこと・・・?」



裁縫師「見える? 普通に働いているように、見える?」



裁縫師「あなたが否定した、トナカイの格好で毎日批判を浴びてる。」



テレ子「な・・・なんで・・・」



裁縫師「ヤジを飛ばされ、足をかけられて転ばされ・・・ それでも黙って耐えてる。」



テレ子「あんな格好やめればいいじゃん! 何やってるの!?」



裁縫師「テレ子・・・。あなたは知らないけど、あのトナカイマンの服には思い入れがあるのよー。



テレ子「思い入れで、いじめられてちゃダメじゃない! そのせいで、テレ子もいじめられるんだよ!?」



裁縫師「あなたが小さい頃、いっつもトナカイマンが抱くと泣いていた。」



裁縫師「トナカイマンは、テレ子が好きな動物の格好をし、抱いてみせた。」






10-7








裁縫師「その時、初めてテレ子は笑った。トナカイマンの腕の中で、泣かなかった。



裁縫師「その事を・・・ 忘れないように。



裁縫師「初めて笑ってくれた事を・・・ 忘れないように・・・。だから脱がない。



裁縫師「例え、服装が理由で、貧乏が理由で、批判を受けたとしても・・・



裁縫師「家に帰ればテレ子がいるから。テレ子に美味しい物を少しでも食べさせてあげたいから。だから耐えれる。仕事を続けれる。











裁縫師「その辛さを、家に帰ったあと、見せた事ある?トナカイマンが。」




































12














裁縫師「あなたたちは似てる。」



裁縫師「それぞれの場所で批判を受け、家に帰っては心配かけまいと何も言わない。」



裁縫師「お互いが、お互いに心配かけないように、ね。」



裁縫師「だからこそ、傷つけあっちゃダメじゃん。」











































テレ子「・・・・なさい・・・。」
































テレ子「ごめんなさい! トナカイマン!!」


テレ子「うぇぇぇえええん!!」





13



























お互いでお互いを想う「想い」が強いからこそ、こんな事ですれ違っていちゃいけない。


テレ子は強く、そう思った。


国王と王妃が残した「2つの光」は、成長と共にお互いを強い絆で結んでいたのだった。





































14





15












































16




















































つづく




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